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今だから言う『メジャーとカネ』

考えてみれば名監督だ。素顔は死ぬほどゲヒンだけど(笑)

これは、『いつか書かなければならない』と思ってきたものだ。おそらくは多くの野球を愛する者たちから、『拍手』なるスィッチを押して頂けるだろう。
本国のアメリカでだって書けば多くの共感を呼ぶ事だと思う。

この時期ともなると、『前野サン、XX選手って(メジャーの)どこの球団に行きますかね?』という質問だ。

スポーツ新聞は『XXにはAとCとFなどの球団が手を挙げて、XXX万ドルを用意しているとの証言もある』などとまことしやかで扇情的な活字が連日おどる。

正直言おう。ボクは例の『ポスティング制度』なるものを作った、米代理人界の元祖ディック・モス法学博士のエージェントだった(金銭的関係はない)。
ドジャースに野茂を誰がどう入団させたか。

ジョーダンがNBAでどう代理人フォークとの共闘でマネーゲームを繰り広げたか。
野茂が行った95年には、もう代理人の世界を先回りして待ち構えていたのである。

こうしたスポーツ界の最前線を知らないまま、そこからのおこぼれに預かるような、わがハイエナビジネスなど続けようなんて冒険をするヒマもカネもなかったからだ。

そもそも今とは隔世の感。
ある選手の実使用品をいち早く入手して、メジャーの舞台裏というものを知らないその代理人から『盗む以外に入手できるはずがない』などと、ヒステリックにボクの家内まで脅すほど激昂された。

それにボクは直対応せず、ことさらおっとり軟らかく受け止めては『メジャーの舞台裏、契約社会の縦割り構造』についてジュンジュンと、彼ら勘違い部外者らに教授してやり、お引取り願った。そのおかげで、『訴える』という日本人が死ぬほど怖がる脅迫は数知れぬが、ボクを相手に未だにそうした訴訟などを実行するムキはゼロ、無縁である。

最近の例では
『岩隈がカワイソー論』というのが代表的だ。そんな事を言ったら世の中の『離婚して実家に戻った女性らの方が、ボクにはよっぽど可哀想』でならないのである。
今の世の中「年俸4億円」を出戻っても保障されているのだから、不幸が聞いてあきれる。

も一歩突っ込んで申し上げれば、岩隈の場合には代理人は長期契約でないとヤバい。
このヤバいは、悪い意味のほうであって、ああした低めに丁寧に『ボール半分外す』ピッチングは非力なバッター相手でこそ通用するが、バカでも力のある打者にあったら最後、コントロールが良いだけにポンポン片手でヒットゾーンやスタンドへ運ばれてしまう。

メジャーでなら岩隈は、『ボール1個』外さなければ彼本来のリズムは作れない。
だからメッキがハゲる半シーズン後には、長期契約…が利いてくるのである。

あのオリックス星野投手が、自慢のタテ落ちカーブを右打者(しかも無名)相手にピオリアで放った。
ボールはしっかりと落下、バットとのミートポイントは『本塁ラバーの1塁側隅』をさらに外した地点。
体勢を崩した打者は左手一本でボールを運ぶ…するとバックスクリーン右横へストン。

投球は100点満点の120点クラス。
そうした勝負ボールを活かす為の前段階での「前置きボール」が良くなかったのでは…と、ボクはがっくり肩を落とし宿舎へ急ぐ星野に声をかけたものの、白い顔色はさらに白く。

捕手が思いやりある者でも、球速が遅いと結局アジャストして来るのがメジャーのレベルなのだ。
星野はそれを最後に二度とメジャー挑戦を口に出さなくなった。
ヤンキースに馬鹿な価格を吹っかけて、信用させ『同意なくしてクビ飛ばせない条項』まで追加させたVIP日本人投手など、今でもNYYの下部機構で無駄飯を食っているらしいが、その例の最たるものだ。

こうした点で、先を読んでいた?この代理人の商法は「超えらい」のである(笑)。

そもそも、モス氏は現在のように「ポスティング料(優先指名権オークション値)」がここまでハネ上がるという”物価上昇分”(笑)まで想定に入れていなかった…のである。

モスへの日本球界から持ちかけられた”調停”とは、あの伊良部秀輝とロッテ球団との摩擦…いや伊良部のダダこねだった。
その前段階での野茂のメジャー行きのダダこねについては、『野茂の右肩はすでに故障済み。MLBはおろか日本でも通用しない』との烙印が捺された上での渡米。それを団野村氏がフォローして思わぬ「拾い物」をしたという訳である。

ところで、あなたもじつはメジャーの代理人へと正式に認められる(もの)である。
それには
@あなたの友達が正式にメジャー球団のひとつと、「プレーヤー契約」を成立させる、
@その後、あなたのその友達氏から、『代理人として選任された』むね届け出る
@たったこれだけで、あなたは「MLB選手認定代理人」の資格を得たことになるのである。

これが正しい順序と言うもの。
だからその契約前には、『代理人の資格など問われる事はない』代理人氏の(仮の誰か=)A氏の協力をカネで買う。
契約時はそのA氏の指名の下に契約は交わされる。
そして、その後にA氏を解約して同時にあなたが「代理人に指名されました」との宣言と届けを行ったとたんに成立。

じつに簡単、誰にだってなれる職業なのである。弁護士である資格はないし、パチプロのあなたにだって、清酒の杜氏だって(笑)その前身については平等なのだ。

メジャー球団にしたら、相当にウサン臭い野郎が出てきたって、ノドから手が出る選手が『こいつを選んだ』となった者には平身低頭をせにゃならぬ。
もっとも、東海岸の有力球団のGMサンにしたところで、球団オーナーが『こいつと交渉してくれ』と選んだだけの野郎らだから(笑)、海千山千ロクなもんじゃない。まともな挨拶もできない。

「礼儀」というものは、大きな金を動かせる権力を持った俺様には不要だ…という常識なので、選手にくっ付いていてもボクのようにカネを求めているわけでもないニンゲンには簡単にシカトされてしまう輩に過ぎない。これを童話的には『裸の王様』的観点と呼ぶと近い(笑)。

ともあれ、モスが編み出した日米球界の紳士協定である『ポスティングシステム』により、戦力としての伊良部を放出する代わりに幾ばくかのカネをNYYよりロッテ球団が頂戴して『両者泣き別れ』の落としどころを得たわけだった。

それについて、野茂を一方的に失った(笑)近鉄球団は、別にロッテの臨時収入につき『うらやましがったりせず』、笑っていられる範囲のワクで済んだ次第だった。

それが現在まで、メジャーには2度のバブル経済が訪れて『交渉権』だけでとてつもない金額に化けていった。
最後のバブル絶頂期の06年オフ、松坂のポスティングには『6年61億円』というキチガイじみた嫁入り費用が動いた。

その選択をめぐり、ボストンのエプスタインGMという礼儀知らずのお勉強バカちゃんが、それ以降経営する投資家グループへの説得力を失い、07の優勝は勝ち得たものの、現場選手からの信頼を失ってゆくメルクマールとなった。現場のボスであるフランコーナやバリテック捕手などを冷遇したのも失政だった。

そしてこれを奇貨として?、こうした格言も新たに生まれる

『日本人選手への伝説に投資すべきではない』松坂のMLB経営者らに投じた『負の教訓』は、今も深刻な表情のまま語り継がれている。

つづく
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プロフィール

前頭前野 重雄

Author:前頭前野 重雄
前野 重雄:東京下町生まれ&育ち。(有)流体力学・旭堂代表。

70年代以前は中学3年から週刊誌での報道取材記者、70年代初頭HAWAII移住7年。中盤からムービーカメラを回す。帰国後はライター。第1回週刊少年ジャンプ小説ノンフィクション大賞1席入選。
その後[なんでも鑑定団][うたばん][週間えみ~SHOW]で鑑定士として長期出演。雑誌連載多数。警視庁捜査一課特殊犯SIT部隊防弾装備を設計制作。単行本に「球界遺産」「客は幾万 来なくとも」など。GREE公式ケータイにブログ

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