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”拾う神”様に最敬礼

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福浦&サブロー「高畠学校」兄弟弟子の実使用jsy

世の中捨てたもんじゃない…という言葉で語られるようなエピソードの周辺には、いくつもの悦びのニッコリ顔が並ぶものだ。

そしてまた『棄てる神ありゃ、拾う神ある』と、これまた起死回生のキーを手にした安堵感あふれる顔が生まれる。

この『気ムズカ日記』も開始以来、かれこれ10年。いつもの調子=本来ならば、まずこの日記内で小社のお得意様に晴れて(?)おかげ様で…と刊行のご報告をしなくてはならないところであった。
だが、それはすでにこの旧『日記』上で何度も報告してきたように『いよいよ出版』と、ロッテオリオンズも川崎球場をよみがえらせるプランが”オオカミ少年”で果たせないまま、予定外の抵抗に遭い、「イケる」となったり、それがことごとく頓挫してしまう憂き目にあった。

こちらがウンザリしているのだから、それを読まされる毒者諸兄の側などはなおの事、とっくにあきれ返っているのではないか。

今回の上梓をここで謳えば、それはめでたいのかも知れないが、同時に数年前に某大手出版社でこの原題『川崎ドリーム』の刊行を熱心に推進してくれようと、社内最高幹部らの反対と闘いながら頑張ってくれた、某編集長氏の敗退を公然とマナ板の上に上げてしまうことをも意味する。

だが半面でボクも、恩ある亡き高畠康真(旧名)氏のプロ野球コーチ辞職後の『高校教師への挑戦』を描いてくれた作家門田隆将氏の(原作によるNHK土曜ドラマ)『フルスイング』で多くの視聴者の涙を誘ったのを、ボクはただ空しくじっと横目で眺めて待つしかなかった。

この後年になって世に出た門田氏の『甲子園への遺言』が「教師時代」だとしたら、ボクの『客は幾万 来なくとも』にはそのタカさんの大半を占める『野球時代』が描かれている。
門田氏にしてみたら、さぞかし生前の高畠氏がいかに打者を発掘し、才能を引き出す触媒となって機能して”らしさ”を発揮したことか書き留めたかったに違いない。

ボクの20歳代以降、この小柄な目のギョロっとしたオジさんとの出会いによって、野球というスポーツの見方が180度転回した。そしてそれは生き方への取り組み方へも大きな影響を受けることともなった。
とくに氏に影響を受けた者はおしなべて『つねにポジティヴ』で『フレキシヴル』なものの考え方をするようになったと思っている。

ボクはあせっていた。

これだけ球界に影響を与えたタカさんを、どのジャーナリストも語らないまま、むざむざ終らせようとしているのか。最終的にその編集者から『断念』を伝えられて直ちにオンデマンドな出版(聞こえはいいが、つまり「自費出版」「自前校正」のこと)をきめた。

@『このままでは分厚く、値段も高い本になってしまう』というプロの危惧も、こうして自分で圧縮してダイレクト印刷・製本にすればなるだけ安い本を提供できる(おそらく大手製に比較すれば1000円以上安くできた)。
@『幾人かの数箇所については、ご本人の出版同意を得なくては』という事なかれ主義も、圧力もボク自身が”個人出版社化”することで大目に見てもらえてナマの記述を提供することができる。

*それと引き換えに読みにくい完成形になってしまうだろう。(ま、多少は…ね)

思い立って印刷を開始してみたら、8月末そのゲラをマリーンズ諸氏やオリオンズOB諸氏へ配り始めたところ…偶然(?)火は点いた。
『3位からのCSシリーズ制覇は奇跡』だというが、実質『ほぼ4位』からの優勝だった。

それこそ現場の選手らもファンも、CS進出が精一杯との観方だったけれど、ボクは絶対に優勝をする…とまったく信じ込んで、それを疑わなかった。
この本に描かれているかつての選手とタカさんのコンビだったら…どれほどの生涯も喰いついたら乗り越えてきてしまった…そんな実話に満ちている一冊。そうした身内の実話を前にしたら今のマリーンズにはできない事は極少で、やれる事ばかりだったからだ。

『ミラクルロッテ』だ『西村・落合・福浦・サブロー』と、故高畠師の教え子ばかりがまるで何かに取りつかれたかのように周囲を瞠目させている。
おまけに本の中心部分となる『10・19』の晩に、マリーンズはホークスを撃破し、CSシリーズ優勝を決めた。
ボクの目からは健康状態が相当にひどい状態の落合が、脳だけは目を見張る速度で回転しており、稀代の策士として今シーズンのセリーグをコンセプトどおり、狙いすましたかのように制覇している。

そして、『個々人選手の健康状態を悟らせぬための全員総抹消』、キャンプor治療…そして順次登録選手化というタカさんも苦笑いしそうな『勝つためにはナンでも利用する』合理的頭脳を駆使している。

対するに高畠学校の弟分は西村監督。
最後の愛弟子=福浦・サブローが実働部隊として手となり足となるぶん、3人タッグのこちらが有利なのか。

そのタカさんによって、二軍から見出され三冠王となった落合。
脚はあるがなかず飛ばずだった右打者西村をスイッチヒッターに無理やり仕立てて、首位打者を獲らせたのもタカさん。

後者は『球界での父』と呼び葬儀でも泣きはらしていた。
対するに『おかげ様で』の一言もなく『コーチとしての職務を全うしたのだ』と、ロッテを去った後もサッパリと割り切って、葬儀にもやってこなかった前者。

多くのお得意様各位へのご報告も、告知もボクにはめずらしく控えたまま9月初旬を期して配本が始まった。
『ボク個人が出版社』の資格を申請して登録されたため、amazonでの取り扱いが認められたのだ。
これならば通常の書店とは違い、『並べて売ってもらえるのも「2ヶ月がいいとこ」で、後は返品』などというあまりに淋しい近年の末期的書籍事情とも縁はない。

そうして始めた『駅弁売りのような(笑)』売り方だった。
そこへamazonのページ内に、購読されお読みになった上でのお方から、こんな書き込みが掲載されている。

5つ星のうち 5.0 買って損なし!, 2010/10/26
By shoiti - レビューをすべて見る

レビュー対象商品:
【客は幾万 来なくとも 川崎球場ロッテ一部始終】 (単行本(ソフトカバー))

 人気がなかった頃のパ・リーグ。その中でも最も集客力が無く、冗談のネタになっていた時代の、川崎球場での物語です。
 
 正直、びっくりしました。感動しました。あの観客の少ない球場で繰り広げられていたドラマの数々に圧倒されました。

 「球団職員」と「番記者」の視点で物語は語られるのですが、内容は著者と当事者たちの生の声だけで構成されており、物語としてもドキュメンタリーとしても一級品です。

 誤変換やレイアウトがおかしいところは多々ありますが、なぜ出版を急がねばならなかったのかは、著者のブログで明らかになっておりますので、ご興味のある方はそちらもご覧下さい。

 なお本書は自費出版のため、500部しか刷っていないそうです。ご購入を迷っておられる方には迷わずご購入をおすすめいたします。価格以上の価値は、間違いなく「あります」ので。

原文ママ

ウソみたいでしょ(笑)
ボクがこの文を最初に目にした時(深夜)に
『(アレレっ、おれは酒に酔ってこんな「自作自演」を書いちゃったのか!!??)』と、正直がく然としたものです。
でもよくよく考えて(そんなにいつも不正をしているようだが 笑)みても、これがボクじゃない。
うっそ~~なんてありがたいのだろう。
しっかしうれしいなあ。

そう思い、たまらずこう書き込み、返信のボタンを押した。
だけど、そうしたシステムではないらしく、空しく戻ってきてしまったので、このレビュアーの「shoichi」さんにこうした御礼をどうしても伝えたく、この日記内に書くしだいです。

もしお読みでしたら、これを以ってお礼に代えたいと思います。まさに拾う神shoichiさんです。
*******************************************************
作者の前野でございます。
コメントを早速頂戴しました。まるでヤラセまがい?の本当に好意的なコメントを賜わり感激しています。この世は捨てたもんじゃないとつくづくそう思います。

ご指摘のとおり、誤変換は多々あるかと思います。文字化けもそこらにあったのではないでしょうか。
そもそも、P31の『05年日本シリーズ全勝優勝』なのに、『5勝』と書いてしまったなどはなんとも無念(正=「4勝」)。ワールドシリーズ癖が?付いてしまったのでしょうか。未だにナゾです。

それよりなにより、自分でも笑えるのは最終ページで本を買って戴く問い合わせ先の電話番号が【03-3895ーX463】になっており、そもそもウチの番号間違えるかよ(笑)という体たらく。

さらに、『奥付け』と呼ばれる”本の住民票”みたいなものが巻末に付いているものでしょう。
印刷屋だってなにか言ってくれてもいいんじゃないですか。
それをすっ飛ばしたまま…発行日も出版元(=ウチ)の連絡先も記されていない本…なんて前代未聞ですよね。
いかに物欲を捨ててこれを世に出したか、ボクという坊さんのような人物像が偲ばれる象徴的な欠陥です(笑)。

恥ずかしがりながら、ここで一句、
『奥付けを張りわすれての 初出帆   蝉丸』

うまい!うますぎる(泣き)。

でも、これだけは分かってください。
ご登場の、当時ご苦労なされた方々については、他の点でいかに間違えたとしてもその『無言の栄誉』だけは守り抜いたという気持ちで胸を張っております。

それにしても、多くの大出版社がこの作品に食指を動かして下さいましたが、結局(幾つかは4年以上も格闘してくれましたが)長きにわたり、出版に当たっては
@『幾人かの登場人物からの出版差し止め申し入れ』がコワい。
@『単に「プロ野球」ネタというだけで売りにくい』
@『さらにパリーグ、おまけに無名選手では商売が難しい…』等など、これが日本の活字文化をになう方々なのかと、実にナサケない結論を賜わって野に放り出され、その挙句、自費で出版した次第。

ですから、間違いの直し、文脈、誤植などの校正は、出版社の編集者ではなく、すべて小生自分でしなくてはなりませんでした。それと引き換えに勝ち取ったのは『ノーカット』という真実の重みを伝えられるということでした。
「文字を書く」のは簡単ですよ、だけど「校正をする」というチマチマした作業は思いのほか難しく、ここではセンスと根気が求められます。

ボクのみならず、筆者にとって可愛がってきた言葉を切ったり貼ったりという作業は、ある意味とても残酷でありついつい甘やかしてしまうもの。他人さまにこれを代行して戴いてこそナットクできるものになるのです(本来は)。

そのため、この初版五百部のテイクは、少々読みづらい事があるとは思うのですが、勘弁して下さい。
そのうち『マリーンズの(きっと)快進撃』を目の当たりにした国民全般の世論が湧き上がり、心ある出版社さんを動かして、晴れてそこから出して戴く日が来ると夢想しています。

その際には当然、プロの校正家による指摘によって、きっと、もっともっと読みやすくなっていると勝手に思っています。

だったらその日の”完全版”を待って、こいつをお求めにならない??(うっそお?)のはご自由です。
でもね、たった『500部』という間違いだらけの(笑)初版バージョンに、なんらかの価値を見出されたムキには、『買うなら今しかないですよ』と、鑑定士としては、セコく、そそのかすのみなのであります(笑)。

考えても見て下さい。小生「作家」としては現在形こそゴミですけれども。
仮にボクが将来トンでもない事件の首謀者になったり、もの凄く迷惑極まりない歴史的な自殺をしちゃうとかしたら状況は一変。
それこそプレミアもの(笑)、このバージョンの部数をお持ちの賢人各位って…メッチャおいしいじゃないですか(笑)

お楽しみに……。なんてされたらかなわん。

それくらいのコトならしかねない自分がコワい。
え。まいど…

shoichiさんに大感謝
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プロフィール

前頭前野 重雄

Author:前頭前野 重雄
前野 重雄:東京下町生まれ&育ち。(有)流体力学・旭堂代表。

70年代以前は中学3年から週刊誌での報道取材記者、70年代初頭HAWAII移住7年。中盤からムービーカメラを回す。帰国後はライター。第1回週刊少年ジャンプ小説ノンフィクション大賞1席入選。
その後[なんでも鑑定団][うたばん][週間えみ~SHOW]で鑑定士として長期出演。雑誌連載多数。警視庁捜査一課特殊犯SIT部隊防弾装備を設計制作。単行本に「球界遺産」「客は幾万 来なくとも」など。GREE公式ケータイにブログ

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